April 2026

202604 by Haruta ツーリストシップは、熱量だけでは伝わらない

4月はありがたいことに、学生の皆さんに向けてツーリストシップについてお話しする機会を多くいただきました。 その中で、改めて感じていることがあります。それは、「ツーリストシップを人に伝えることって、やっぱり難しい」ということです。 どうすれば伝わるのか。どうすれば自分ごととして受け取ってもらえるのか。 毎回、少しずつ手応えと反省を繰り返しながら、試行錯誤の日々を過ごしています。 これをこの人にどうにか伝えたい!そんな想いで話していると、つい熱が入ってしまうこともありますよね。 でも、正直なところ——「熱弁されすぎると、ちょっと引いてしまう」そんな感覚、私自身もあります。 だからこそ、パッションだけでは届かない。でも、パッションがなければ心は動かない。 このバランスが、本当に難しいなあと感じています。 ⸻ アメリカの教育者William Arthur Ward はこんな言葉を残しています。 「The mediocre teacher tells. The good teacher explains.The superior teacher demonstrates. The great teacher inspires.」 普通の教師は言わなければならないことを喋る。良い教師はわかりやすいように解説する。優れた教師は自らやってみせる。そして、本当に偉大な教師というのは生徒の心に火をつける。⸻ 自分の人生に影響を与えてくれたみたいに出してみましたが、実は色々と調べている時に見つけた言葉です(笑) 名言ですね👏ツーリストシップも、きっと同じだと思います。 ただ伝えるだけでも、説明するだけでもなく、「たしかに大切!自分もやってみよう」と思ってもらえるかどうか。 ツーリストシップは、正解を押しつけるものではなく、一人ひとりが考え、選び、行動するための“きっかけ”です。 だからこそ、伝える側の私自身も、まだまだ模索の途中です。 それでも、少しでも誰かの中に残る言葉を届けられるように。これからも試行錯誤しながら、向き合っていきたいと思います。(バランスが大事とか言いつつ、今回の活動コラム、なんだかパッション寄りになってしまいました!笑)

202604 by Sakurai ツーリストシップ卒業します!!!!

皆さま、こんにちは。サクライです。 私事で恐縮ではございますが、このたび家庭の事情により、ツーリストシップの普及活動から一旦卒業させていただくこととなりました。それに伴い、本コラムへの寄稿も今回が最後となります。 2019年12月にご縁をいただいてから約6年半、振り返ると挑戦の連続の日々でした。これまでの社会人生活では、売上や記録といった“目に見える目標”を追いかけてきましたが、ツーリストシップと出会ってからは、「この考え方を広げていきたい」という目に見えない想いを軸に活動してまいりました。正直なところ、最初はなかなか伝わらず、「本当に広がるのだろうか」と迷うこともありました。それでも、代表の言葉や、周囲の皆さまからの温かい応援に支えられ、ここまで続けてくることができました。 また、家族の存在にも大きな力をもらいました。娘から「夢を見るのに年齢は関係ないよ。頑張って」と声をかけてもらったことは、今でも心に残っています。還暦を過ぎてもなお、こうして一つの夢を追い続けられたことは、自分にとってかけがえのない経験となりました。 日頃より応援してくださった皆さま、そして活動をともにしてくださったスタッフ・関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。この6年半で、ツーリストシップは少しずつ共感の輪を広げ、確かな手応えを感じられるところまできました。ただ、大事なのはこれからです。これまでご覧いただいていた皆さまにおかれましても、引き続き温かく見守っていただき、可能な形でツーリストシップの取り組みに関わっていただけましたら幸いです。最後になりますが、これまで関わってくださったすべての皆さまに、改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。 広がれ!! ツーリストシップ!!!

202604 by Tanaka ツーリストシップの正体は。

こんにちは! タナカです。 今日は、久々にお休みをとり、完全プライベートで行ったグランピングにて感じたことをお話したいと思います。 その施設に着いた瞬間、圧倒されたんです。まず目の前に広がる、自然の中に溶け込むように設計された空間が、かっこよくてかっこよくて。 そして、細部まで工夫された家具たち。それに、行き届いた清掃。スタッフの丁寧で、どこか和らぎのある対応。 ひとつひとつが、とても誠実で、気持ちの良い場所でした。 もちろん、価格としては、決して安くはありません。けれど、それ以上の価値がそこにはあったのです。 だからでしょうか。その施設から帰る前、私はいつも以上に部屋をきれいにしていました。 ゴミを一箇所にまとめ、布団を整え、お風呂の排水を流し、使った空間をできる限り整える。 「来たときよりも美しく」というほど大げさなものではないのです。ただ、自分なりに整えたいと思ったのです。 なぜ、そんなことをしたのか。それはきっと、その場所への「感謝」を伝えたかったからだと思います。 掃除をしながら、ふと思ったのです。旅行者が、その滞在中に生まれた感謝を伝える手段はどれほどあるのだろうと。 海外であればチップという文化がありますね。サービスに対して、直接的に「ありがとう」をお金で表現することができます。 しかし日本では、それは一般的ではない。むしろ、不自然に感じられる場面も多いでしょう。 では、日本において、旅行者はどうやって感謝を示せばいいのか。 その一つの答えが、お片付けではないでしょうか。 部屋をきれいに使うこと。ゴミを適切に処理すること。ものをあった場所にそっと戻すこと。 それらはすべて、その場所へのリスペクトであり、感謝の表現なのです。 ♢ ♢ ♢ ツーリストシップとは、「旅先に配慮し、地域に貢献しながら交流を楽しむ姿勢や行動」と私は日夜言い続けていました。 これまで私は、この言葉を“マナー”や“持続可能性”という文脈で説明してきたのです。 しかし今回、私がとった行動は、そうではなかった。 自分の行動を制限するものとして存在するルールやマナーではなく、 自分の感情を放出させるものとしてのツーリストシップだったのです。 ツーリストシップとは、旅行者の「感謝」なのではないか、そう思いました。 良い場所だったから、大切に使いたいと思う。 素敵な体験だったから、少しでも恩返しをしたいと思う。 その気持ちが、自然と行動に現れる。 それが結果として、地域への配慮や貢献につながっていく。 つまりツーリストシップとは、内側から生まれる感情の延長線上に生まれる精神性ではないでしょうか。 もし、旅行者一人ひとりが、「この場所に感謝したい」と思えるような体験をし、それを行動で表現していくとしたら。 観光地の空気は、きっと変わる。 規制や注意喚起だけではなく、“感謝が循環する状態”をどうつくるか。 帰り際にそっと整えた、あの部屋には、ツーリストシップのヒントが隠れていたのかもしれません。