20260703 by Tanaka ビジョン

こんにちは!タナカです。

さて、今月は出張が多い1か月になりそうで、とてもワクワクしております。

特に、遠方への飛行機移動が多いのですが、そうなると、読書習慣が身につきます。

普段はオーディブル派で多読(多聴?)をしておりますが、飛行機の中では、電子書籍(kindleなのでAmazonばかりですね)か、荷物次第で紙の本を持ち込みます。

今日は、石垣から羽田まで、スマホにダウンロードしていた『ファクトフルネス』を読みました。

ツーリストシップの活動をする前に読んでいた本だったので、けっこう再発見が多く、面白かったです。

下記引用。

著者(スウェーデン出身の研究者)がアフリカで、「アフリカから極度の貧困がなくなるのにあと20年もかからないだろう」と力説した講演したあと、参加していた委員長から…

「極度の貧困がなくなればアフリカ人は満足だと思ってらっしゃる?普通に貧しいくらいがちょうどいいとでも?」

<中略>

「講演の結びで、先生はご自分のお孫さんがアフリカに観光に来て、これから建設予定の新幹線に乗る日を夢見てるっておっしゃっていましたよね。そんなのがビジョンだなんて言えます?古臭いヨーロッパ人の考えそうなことですよ。」

彼女はわたしの目をまっすぐに見た。

「じゃあ、わたしの夢を言ってさしあげましょうか?それは、私の孫がヨーロッパに観光に行って、そちらの新幹線に乗ることですよ。スウェーデンの北に氷のホテルがあるって言うじゃありませんか。うちの孫がそこに泊まるようになるんですよ。だいぶ先のことですけど、きっとそうなります。」

観光を扱ってる身としては、とてつもなく大きなビジョンを見せられたと感じました。

私は日々、講演などで、現在、東南アジア・南アジアの経済成長が著しく、これからさらにそこから輩出される旅行者が世界中に増えるでしょう、とお伝えしています。

その先は、アフリカの方も増えるでしょう、これからも観光マーケットは大きくなります。

私は単なる「数字」として、未来予測を簡単にお話していました。

しかし、それがアフリカの人にとって、どれだけワクワクする大きな夢なのかと。

そして、それは国だけで分けれらるものではないかもしれません。

日本にも貧困な人がいます。その方々のための支援策がたくさんあります。

私たちのこの社会は、貧困で経済的に生活が苦しい人が、経済的に豊かになれるように、(不十分なところはあると思いますが)いろんな形で応援をしています。

そして、その人たちが、自分らしい人生を歩めるようになり、その選択肢の一つとして、自分の住んでいる場所から遠く先に、言葉も文化も生き方も全く異なる人が住む場所に、旅に出れるようになってほしい。

実際には、インドの貧困エリアやアフリカの貧困エリアの人が、世界中のさまざまな地域へ、自由に旅ができるようになる日がもうすぐ来るかもしれません。

そんな未来を想像すると、だからこそ、ツーリストシップの普及が必要なのだと思うのです。

なぜなら、旅行ができる嬉しさの裏にある、影を私たちは知っているからです。

初めて訪れる土地では、その地域ならではの文化やルールを知らないことも多く、悪気なく負担をかけてしまうことがあります。

もちろん、何度も旅行しても、無意識に旅先に負担をかけてしまったり、あるいは故意でそういうことをする人もいますが、経験を重ねることで、地域との接し方を学んでいく人も少なくありません。

世界中で旅行者が増えていくこれからの時代、旅行者と地域がより良い関係を築いていけるか。

そこでは、旅行者たちに、ツーリストシップの考え方が、行動が、不可欠です。

みなが旅行できる社会を夢見るからこそ、旅行が誰もが楽しめる文化であり続けるために、旅行する者にとって、ツーリストシップという思いやりある旅の考え方を、その行動を、当たり前としたいのです。