旅行者の行動基準「ツーリストシップ行動集」を公開しました

このたび一般社団法人ツーリストシップは、観光庁の「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」の採択を受け、
旅行者の視点から持続可能な観光に貢献する行動を体系的に示した 「ツーリストシップ行動集」 を作成しました。

国際的な観光基準であるグローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)の視点をもとに、5つのセクションで構成されています。
① 旅行の基本 ② 社会経済のサステナビリティ ③ 文化のサステナビリティ
④ 環境のサステナビリティ ⑤ 住民としてのサポート

旅行者に求められる行動を具体的に示し、観光地に信頼される旅行者のあり方を明確に提示しています。

「行動基準」の作成背景 ~マナーの良し悪しを超えて~

観光の現場ではこれまで、「マナーが良い/悪い」といった言葉で旅行者の行動が語られてきました。
しかしその基準は主観的で、文化や地域によって大きく異なります。
「どこまでがOKで、どこからが迷惑なのか」
——多くの旅行者にとって、それを深く考える機会は多くありません。
良かれと思ってとった行動が、実は地域にとって負担だった、というすれ違いも各地で生じています。
そこで生まれたのが、旅行者に求められる行動を明確に示す「ツーリストシップ行動集」です。この行動集は、旅行者の視点に立ち、「配慮ある旅のあり方」を具体的かつ体系的に整理したものです。

本基準を活用することで、これまで曖昧だった旅行者の行動を 可視化・測定・育成 することが可能になります。また、旅先での「なんとなく良いこと」だった行動が、「根拠を持って選び取る行動」へと変わります。

これは、持続可能な観光の実現に向けた大きな一歩であり、
旅行者が「地域の未来を育てる一員」として行動するための第一歩となるものです。

当法人が提唱している「ツーリストシップ」について、もっと知りたい!学んでみたい!とご関心をお持ちの皆さまにこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。詳細はこちらのリンクからご覧ください


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