202602 by Sakurai ジョギングとツーリストシップ
こんにちは、サクライです。
私はジョギングが趣味です。そして走るたびに感じるのは、ジョギングはツーリストシップと驚くほど親和性が高い、ということです。その魅力を、少しお話しさせてください。
旅行に出かけるとき、私は必ずジョギングシューズとトレーニングウェアをスーツケースに入れます。目的地がどこであっても、それは欠かせません。
なぜなら、朝食前のひと走りこそ、その土地の“本当の表情”に出会える時間だからです。
まだ観光客でにぎわう前の静かな街。澄んだ空気の中を走っていると、すれ違う人の多くが自然に「おはようございます」と声をかけてくれます。その一言だけで、その街がぐっと身近に感じられます。
ある公園では、ラジオ体操の音楽が流れ始めると、どこからともなく人が集まってきました。地元の方でしょうか。もしかすると観光客も混じっていたかもしれません。それぞれが思い思いのスタイルで体操をしている光景は、とても穏やかで温かいものでした。
また別の場所では、トングを手にゴミ拾いをしている方の姿も見かけました。きっと地域のボランティアの方なのでしょう。こうした見えない努力があるからこそ、街はいつも美しく保たれているのだと実感します。
たった20〜30分のジョギングの間に、いくつもの思いやりや地域への愛情に出会える。まさにツーリストシップの宝庫です。
そして今年、私はハーフマラソンに出場しました。
体調不良もあり、十分な練習ができないまま迎えた本番。正直、完走できるかどうか不安でいっぱいでした。
しかし、スタートしてすぐにその不安は少しずつ和らいでいきました。
沿道からの温かい声援。ランナー同士が「がんばりましょう!」と声をかけ合う姿。学生ボランティアが笑顔でハイタッチをしながらランナーを励ます光景。
それはまさに、スポーツマンシップならぬ“ツーリストシップ”そのものでした。
その思いやりに何度も背中を押され、私は無事にゴールすることができました。
走るという行為は、一見すると個人の営みのように思えます。けれど実際は、人と人とのつながりの中で成り立っているのだと感じます。街の人々、ボランティア、すれ違うランナー――その一つひとつの小さな優しさが、旅を、そして挑戦を支えてくれています。
ジョギングは、ただの運動ではありません。
それは、その土地の人の温もりに触れ、思いやりを受け取り、そして自分もまた誰かに小さなエールを送ることができる時間なのです。
きっと、まだまだ気づいていないツーリストシップが、走る道の先にはたくさんあるはずです。
皆さんが旅先や日常の中で感じたツーリストシップがあれば、ぜひ教えてください。
その一つひとつが、きっと誰かの心を温める物語になるはずです。


