202508 by Tanaka 第四回ツーリストシップサミットを終えて

こんにちは。一般社団法人ツーリストシップのタナカです。

今回から始まる活動コラムは、当法人メンバーが交代で「そのときの素直な気持ち」を語る場にします。

舞台裏は普段なかなか見えませんが、そこにはリアルな葛藤や喜びがあります。

誰かの活動や挑戦の励みになれば嬉しいです。

では、トップバッターとして、私、タナカが第四回ツーリストシップサミットの舞台裏をお届けします。

第四回ツーリストシップサミットを終えて

皆さんは、本番直前で方針変更をしたことはありますか?

やると決めたものがあるのに、ギリギリで新しい挑戦に踏み切る…今日はそんなお話です。

2025年も、8月6日に、ツーリストシップサミットを開催しました。

詳細はこちら→https://touristship.jp/summit04fin/

これまでのサミットとの大きな違いは、今年はメンバーの一人にサミット統括をお願いしたということです。

思えば、メンバー、つまり社員を初めて雇ったのが昨年の9月ですから、社員ありのサミットは今年が初!!

みんなすごく頼りがいのあるメンバーで、マニュアル作りや当日の動きなどを考えてくれました。

それで、サミット1週間前にはタスクはほとんどなく、少し時間に余裕ができたのです。

そこで当日の講演の原稿をゆっくり考えることができました。

第三回では私個人の講演の時間はあまりなかったのですが、第二回と第一回はしっかり時間をいただき講演をしました。

(第二回については動画をユーチューブにあげています。➡https://youtu.be/9rCe4VCggKE

考えました。

二年経ってるので、第二回より「成長したよ」と言わしめたい。

考えました。

第二回は真剣まじめでしたので、今回は笑いあり楽しい余裕のある講演にしよう!!!

そこから一気に原稿を書き上げた後、ChatGPTに送って「笑えるかい?」と相談したり、

笑いをいれられるスキを探り、何度も書き直しました。

よし、これを読めば、かんぺきだと思い、前々日を迎えます。

前々日にはじめて夫の前で、お披露目しました。

すると夫が

「スライドないの?20分聞くだけは集中力がもたない・・・」

とのこと。

たしかに!!!

そこで、急遽、スライドを作ることにしました。

そしてメンバーにも、スライドを追加したいと伝え、舞台構成を変更してもらいました。

そして、前日。

スクリプトもあって、スライドもあって、かんぺきだなあ、もうやることがないなあ、、、

と暇になったので、ユーチューブでテキトーに3,4人分の講演を見ることにしました。

前日なのでだいぶ遅いのですが何かヒントがあるかも、、と。

そこで、気づきました。

「あれ、原稿読んでる人って、良いこと言ってるんだけど棒読み感がある」と。

いろんな有名な人の講演を聞いたのですが、

複数人の講演を聞いていくと、なんだか不安になってきました。

私は、女優ではありません。

むしろ、学祭で演技が下手すぎて超脇役に配置された悲しい思い出があるほど、演技に自信がありません。

やばい、これでは20分、せっかく考えたスクリプトでも、棒読みすぎて、人を寝かせてしまう・・・

気づいたのは、前日の夜20時は下回ってたと思います。

ああ、どうしよう。

わたしは、今から原稿を暗記できるのか。

しかも、好き勝手話していいのであればまだ楽ですが、

しっかり作り込んだスライドに合わせて話さないといけない。

しかし、悲しきかな、私はここで決断し、練習できるような真面目で勇ましい人間ではないのです。

なにせ前夜。今ここで決断する勇気は持ち合わせていないのです。

だらだらと寝る準備をし、モヤモヤのまま、ベットに入りました。

ちなみに私はいつも、サミット前日はほぼ寝れません。

楽しみなことがあると、寝れないタイプなのです。

なので、ベットに入りながら

「どうだろうなあ、明日勇気出して、原稿見ずに話せるかなああ」

ここでも決断ができず、ぼーっと考えていました。

次の日、朝から会場に行き、眠い目をこすりながら会場に着いたとき、

私は言ってしまいました。

「今日ですが、私の講演時は、演台だけでなく歩きます。

 そこも照明あててもらっていいですか」

言ってしまったんですよ。

とはいえ、保険はかけていて、演台でも話す、というかんじ。

つまり土壇場で勇気が出なかったら、演台で原稿を見て話してもいいかなと。

ぶっちゃけ、怖いわけですよ。

演台に立ち原稿を読めば失敗がない安心があるにもかかわらず、

その演台からはなれ、舞台中央に歩いていくことで、

もう私を守ってくれるものはなくなるわけですから。

今日ここに来てくれる人は、私の登壇を聞きに来ているのに、

緊張して真っ白になっちゃったら、やばいですよね。

というか、緊張しなくても、普通に原稿を忘れて、あれーえーっとーって

してしまったら、かっこわるいじゃないですか。

別にとらなくても良いリスク。

無難な講演は、自信のある原稿に保証されている。

原稿を読まずに講演するなら、もっと早くそう決断して、準備をすればよかった。

それができなかったのだから、今更変更できないのはあたりまえ。

ですが、なんだろう、最近自分に甘いな、

プレッシャーかけること少ないぞ、なんてその時、思ってしまったのです。

いや、多分、寝不足ゆえのハイテンションでしょう。(これでしかない)

覚悟なんてものではなく、やっちゃえええという楽しい感じの心境でした。

私のお得意の言葉があるんですが、

「自分で自分のことを信じれず、誰が信じてくれるんだあ!」

絶対今使う言葉ではないです。信じるに見合う練習をしてないのですから。

ですが、このとき、私は、やっぱりすごく怖かったのですが、

どう考えても無茶ですが自分の能力を信じることにしました。(過信です)

当日有難いことに空き時間を確保してもらえたので、本番前に1度だけ原稿を読みました。

舞台袖で、2度、スライドの流れも確認しました。

そして、サミット本番が始まり、名前が呼ばれ、明るい舞台に出ていきました。

幸いにして、緊張はしませんでした。

昔は緊張ばかりして本番ミスをするような人だったのですが、

これまでの何十回と言う講演をこなしてきた甲斐があり、今回も緊張せず最後まで講演することができました。

またこれまた幸いなことに、原稿も自然とでてきました。

舞台袖に戻ってきたときの気持ちは、「せーーーーふっ」です。セーフです。ぎりぎりセーフ。

そして、「やりよった、じぶん。」

盛大に褒めたい感じです。

正直自分を信じてはいけないタイミングだったと思います。

練習をしていないのですから。

(リスクを鑑みよ!!!)

ですが、どうしても、頭に描けた理想の講演を手放したくなかった。

あああ、、だいぶ背伸びをしました。

内心の不安をか隠し、楽しく講演を終えれて、安堵。そして後から来る恐怖で少し体が震えます。

その後、参加してくださった多くの方に、「すごいね!!!」と言っていただけました。

有難いことです。ですが、すごくなんてないのです。

懸けちゃいけない自分に懸けて、ぎりぎりセーフだったんです。

こういっちゃなんですが、いつも、ぎりぎりにいるんですよね。

別にすごく能力が高いわけでも、努力家でもない。

だけど、理想を求めてしまうのです。

普通の人が理想を求めて、弾丸登山しちゃってるのが裏側。

はりぼてだと言われても、何も言い返せません。

いつか、はりぼてじゃなくなる日は来るのかな。

はりぼて背伸び野郎は、いつも渡った後の橋を見て怯えています。

いやーーー、あぶなかったああああ。

見せてよかったのか迷うほど、だいぶ裏側でした(笑)

次回は、別のメンバーが登場!

1週間後をお楽しみに