【インタビュー特別編】番頭の想いとは?


皆様こんにちは。今回はいつもとは違ったお知らせです♪

当法人の活動の1つでもある【活動コラム】
いつも執筆していただいている弓指利武さんが当法人メンバーの桜井、春田に取材をしてくだった時のものをインタビュー記事に起こしていただきました!

《番頭の想い》

ツーリストシップ(以下T)を支える二人の番頭に、支える側に立つ者としての使命や意義を伺った。Tに対する想いに留まらず、番頭としての在り方にまで言及した。スポンサー企業の社員としてバックアップしてきた桜井と、大学を卒業し一般企業に就職後、この社団に入社した春田の二人は、ずっと番頭としてTを支え続けてきた。いま改めて、リーダーである田中代表のいないファミレスで、番頭としての振る舞いと心境を聞いた。

インタビューイー
桜井康広…ツーリストシップ 事務局長
春田菜々美…ツーリストシップ マネジャー

弓指 番頭として支えようとした理由や動機など、胸の内を是非お聞かせください。

桜井 最初から田中代表は「世界に広げる」と言っていた。ほとんどの人が知らない中でどうやって広げるんだろう、あの自信はどこから来るんだろうと思っていました。

弓指 揺るがない自信があったと。

桜井 やがてコロナ禍に見舞われ、観光客が激減しました。オーバーツーリズムがなくなって、活動の拠り所を失った。そんな中でも何かできないかと田中代表は考え、今だからこそ大使館に御礼をしたいと動き始めた。最初聞いたときは「どうやってやるの?」という感じでした。

弓指 諦めなかったんですね。

桜井 田中代表の頑張る姿を見て思いました。私が過ごしてきたサラリーマン人生とは全然違うなあと。

大使館へのアプローチも、どうなるかわからない中で実行したわけですから。

弓指 何が違うんでしょうね。

桜井 気持ちの強さと言いますか、絶対広げるんだというコミットの強さですね。その思いに惹かれていきました。

弓指 なぜ桜井さんはその活動に参加したのでしょうか? 凄いなあ大変だなあ、で終わらせることもできた。

桜井 新しいものを見せてくれるかもしれないと思ったことが大きいですね。企業に勤めていたころは、あくまでも売上金額が軸なので、形あるものを求めていた。でもTには、形がない。時に「そんな理想の実現って難しくない?」と外部の方から言われましたが、田中代表は苦しい表情を見せない。くよくよせずに先を見据える精神力が凄かった。私もその姿を見て、もしかしたらこの概念が広がっていくんじゃないかと希望を持ち始めた。

弓指 覚悟が感じ取れたんですね。

桜井 新しい概念を見せてくれました。旅って、仲間同士だと楽しいんですが、なかなか現地の人と話すことって少ない。オーバーツーリズムの理由の一つに、観光客と住民との溝があると思っています。もっと会話が増えれば、好循環が生まれるいうイメージがあった。

弓指 世界に向けて広がっていくイメージが沸いていったと。

桜井 まだまだ大雑把ですけどね。コロナ禍の時は不安でしたし。一時期、子供向けにTの学習塾を開講して、六千枚のチラシをポスティングしたことがあります。ですが反応はゼロ。仕事終わってから、夜な夜な頑張ったんですけどね。

弓指 なぜそこまでできたのでしょうか?

桜井 田中代表が見せる、自信満々に言っている姿とか、踏ん張ってるところに呼応したんでしょうね。感化されました。何とかしたいなあと。娘が当時大学生で、声優を目指して東京まで毎週通っていたんです。そうやって夢を追うのは素晴らしいなあと。それも重なりましたね。

弓指 夢が大きすぎて、ついていけないということは?

桜井 娘が目指した声優の世界の厳しさは凄かった。オーディションに合格するために何度練習してもダメだった。でも結果云々を超えて、信念というものが大事なんだと娘から教わりました。田中代表の夢も、そういう意味では「ついていけない」というものではなかったですね。

弓指 春田さんには、どう映っていますか。

春田 単純に、おもしろいなあ、凄いなあと。田中代表と桜井さんは、まるで親子のようでしたし、尊敬できました。社団とかボランティア団体って、たくさん生まれては消えていく中でこのTは本物だと思いました。

弓指 出会いも鮮烈だったんですね。

春田 ツーリストシップという言葉との出会いは大きかったですね。卒論のテーマにして半年間考えました。Tの認知度をもっと上げたいという希望をもっています。

弓指 田中代表というリーダーには見えていなくて、番頭には見えているものがあるとしたら何ですか?

春田 冷静さですかね。

弓指 冷静さを発揮するのはどういう時ですか?

春田 リスク対応ですね。こういう場合には、こんな解決法もあり得ますよという。整理しながら。

弓指 桜井さんはどうですか?

桜井 難しいですね(笑)。私は、もっとシニア層に理解してもらうために何ができるだろうと考えています。そこは盲点であり、展開の余地はあるんじゃないかと。シニア層から子どもたちや学生に、逆流的な伝わり方もあっていい。

弓指 理解度の到達イメージってありますか?

春田 流行語大賞を取ること(笑)。そうすれば人々の目に入りますから。

弓指 流行語大賞に選ばれたとして、流行語ですからやがて廃れていきます。その先に見据えているものはありますか?

春田 各観光地で開催している旅先クイズ会で、観光客の方々から「知ってますよ」と言ってもらえることですね。

桜井 ここ最近、メディアにも取り上げられているし、少しずつ露出も増えてきました。やがては海外の人からも認知されて、発信が飛び交うようにしたい。

弓指 お二人のその原動力って何なんでしょう?

春田 応援団なので。ファンなんですよね、やっぱり。

桜井 Tが世界に広がったら、田中代表きっと喜ぶだろうなあと。純粋にそれを見たいですね。打算計算とかではなくて、応援団でありたいと。どうなるか分からないものを支えようとする思考って、損得勘定とは違う尺度ですから。

春田 世知辛い世の中で、夢を見せてくれるものに巡り合えたのは本当に嬉しいことですね。だから、色んな人に知ってもらいたい。共感していける人とずっとこれからも広げ続けたいと思っています。

弓指 どうやって出会うものなんでしょう?

春田 ご縁一択です(笑)。田中代表に出会えたゼミの授業も偶然でした。

弓指 出会うもの全てに何かあると?

春田 そうですね、フィーリングが合うかどうかが大事だと思います。

桜井 新しいものをやってみたいという好奇心がある。だから取り組めると思っています。いつも損得と格闘していました。若い方と話すようになって、学ぶことが多いなあと。ベテランになるとどうしても「こんなもんだ」と手を抜いちゃう。それに鞭打って、こういうものがあるんだという気づきが、若い人と関わっていると大きいです。

弓指 そういう刺激に影響されて、どんどん虜になっていった。

桜井 もっと早く知り合っていたら、ビジネスにいかせていたかもしれませんし、若者の発想はもっと生かせたのではないかと思います。

弓指 では改めてお聞きします。お二人にとって番頭とは何でしょう?

春田 急にやってくるものですね(笑)。意図せずに不意にやってくるものなんだなあって、思います。番頭になろうとしてなるのでなく、ご縁があって、なるものだなあと。

桜井 一緒に夢を見ることですかね。いい夢が見られたらいいなあと思っています。

弓指 貴重なお話を本当にありがとうございました。

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来月からは新メンバーも入ってきますので、今回のようなインタビュー特別編を公開する時がくるかもしれません。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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