ツーリストシップとは、
旅先へ配慮したり、貢献しながら、
交流を楽しむ姿勢。またその行動。
※旅先とは、そこで出会う人や自然・文化・建造物を含む。
スポーツマンシップから着想を得て、
旅行者(ツーリスト)+接尾辞(シップ)で
新しく作った言葉です。
●文化への配慮:
・事前に文化やマナー・宗教を調べよう。
・また写真撮影するときは一言かけるなど住民を尊重しよう。
●生活への配慮:
・交通インフラを使い切らないように、混雑をさけよう。
・早朝や夜間の騒音に気を付けよう。
●自然への配慮:
・マイボトルやマイ歯ブラシを持っていこう。
・落書きやポイ捨ては絶対しない。
●文化貢献:
・旅先の文化や伝統・歴史に親しもう。
●経済貢献:
・地元のお店を利用するなど地元経済を回そう。
・感想をお店の人に伝えていこう。
●社会活性化貢献:
・旅先で挨拶を積極的にしたり、市民活動に参加しよう。
観光地では、景観や動植物との触れ合いだけでなく、旅先で出会う人々との交流を楽しみ、みんなで特別な思い出を作ろう!
地元の観光客に声をかけたり、おもてなしをしよう。
また、出会った観光客に地元の文化や風習を伝え、
地元で喜ばれるツーリストシップを伝えよう!
ツーリストシップの「ホスト」にあるように、住民としてぜひ旅行者との交流をしてみてください。とても楽しいですよ。きっとあなたの人生を変える出会いがあるはずです。
スポーツマンシップは練習や試合などで自らがスポーツをしたり、スポーツマンシップあるスポーツマンを見ることで磨かれるように、ツーリストシップも旅行をしたり、旅行者を迎え入れたり、ツーリストシップあるツーリストと出会うことで磨かれていくと考えています。
旅行者(ツーリスト)も住民もどちらも大切ですが、旅行自体の変革をしていきたいため、ツーリストからアプローチをしています。
ツーリストとは、トラベラーのうち楽しみを目的とする旅行する人(観光客)を指します。楽しみのための旅行をする人だからこそ、配慮・貢献・交流の価値を伝えていきたいと思ったので、ツーリストシップとしました。
サステナブルツーリズムとは、「持続可能な観光」という意味で、マスツーリズム(大衆旅行)の結果生じがちな、環境や文化の悪化、過度な商業化を避けつつ、観光地本来の姿を求めていこうとする考えおよびその実践です。
ツーリストシップと目指す方向は基本同じだが、下記のような違いがあります。
違い①
サステナブルツーリズムが事業者や自治体が積極的に整備するニュアンスが強いのに対し、ツーリストシップは個人レベルでどんな旅行(マスツーリズム含む)でも自らの行動でよりよい旅行を作ろうとするもの。
違い②
サステナブルツーリズムは持続性に重点をおいているのに対し、ツーリストシップは交流が生まれることに重点をおいている。(交流が生まれることが持続性につながります)
違い③
サステナブルツーリズムが旅行形態をさし、マスツーリズムを批判するのに対し、ツーリストシップは姿勢であるため、形態を問わずマスツーリズムを始めとしたどんな旅行においてでもツーリストシップを発揮することでよりよい旅行を目指そうとする。
住民が好感を持てる人が街に来てくれることは、楽しく、嬉しいことではないでしょうか。また、様々な交流が生まれることで、リピーターがふえ、LTV向上に繋がり、ひいては移住者にもつながります。また市民がツーリストシップツーリストとの交流を楽しむ中で、観光業で働きたい人も増えてくるでしょう。Uターンも発生し、人口が増えます。さらに全旅行者のうちツーリストシップツーリストの割合が増えていくことで、それが当たり前になります。
【旅行事業者】
ツーリストシップのパンフレットなど様々な配布物を製作しております。ぜひこちらを旅行者の皆様にお配りいただき、ツーリストシップの機運作りのご協力をいただけましたら幸いです。またツーリストシップアイコンを各所にご使用いただけましたら幸いです。(許可申請等はいりません)
【自治体・観光協会】
ツーリストシップをぜひ観光計画の中に盛り込んでいただき、ツーリストシップの機運作りのご協力をいただけますと幸いです。そのためのコンテンツとして、憲章制定、ツーリストシップ策定事業や、旅先クイズ会、たびごはん、コンサルティングなど、様々用意しております。ぜひご連絡くださいませ。
はい。オーバーツーリズム対策として、①行政による管理(規制や予約・適切な情報提供で人数制限・人数管理)、②旅行者への呼びかけ(分散やマナールール尊守)の大きく分けて2種類があります。
そのうち後者の旅行者への呼びかけについて、下記2つの壁があります。
1)旅行者は、旅先の持続性に関心がほぼ無いことから、これらの情報は基本的にプッシュ型で能動的に伝えていかざるを得ない。
そこで、情報伝達のために旅行者との接点のある場所に情報を掲示する必要があるが、それには原則広告費がかかる。
一般的な商品PRと異なり、掲載による直接的利益を得ることができないため、コストにしかならない。
2)旅行者は旅先の持続性に関心がほぼないことから、旅行者へ情報が到達したとしても、右から左へ受け流されてしまう可能性が高い。
上記から、オーバーツーリズム対策として、旅行者に旅先の持続性への関心をもたせ自ら情報を取りに行く主体性を作ること、また旅行者ひとりひとりがジブンゴトとして行動するモチベーションを作ることが必要です。さらには、それが普通であるかのような外的圧力、世論の形成も必要となります。
その中で、ツーリストシップの普及は、旅行者の旅先の持続性への関心をもたせ、情報を取りに行くこと・並びに旅先に合わせた行動をすることを一つの行動様式として伝え、世論形成をしていくため、オーバーツーリズム対策として今とても求められている取り組みとなります。
さらには、そもそも旅行において、物見遊山や買い物などが目的で、異文化交流の楽しさを満喫している人は多くありません。旅行における異文化交流が目的の一つになれば、自然と旅先への配慮や貢献が生まれてきます。
よって、これらの観点から、ツーリストシップの普及は、オーバーツーリズムを作るようなツーリストそのものを減らします。
嬉しい言葉をありがとうございます。ぜひご自身が旅行に行くときや、普段の生活で旅行者に会ったとき、ツーリストシップしてみてください。そして、その時感じたことをSNSで発信していただいたり、周りの人に伝えてもらえると嬉しいです。最後に、当法人の活動資金として寄付を募っております。こちらにてご支援いただけますと幸いです。
ひとりひとりの力は小さいですが、積み重なると大きな力になります。
ぜひ、ツーリストシップを意識して、日本中・世界中を旅してください。
あたなも周りもとっても楽しい旅が待っています!